2007.02.04 Sunday

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2006.11.21 Tuesday

お題小説「初めて自分で作ったお弁当」

カカシなギロロ
お題小説の2つ目です^^;
今週の土曜日まではお題小説を中心的にアップしようと思いますので、短編小説・長編小説を楽しみにしている方はご了承くださいm(__)m
今回は空君とヴィオの友情系小説です^^


「今日の授業はここまで」
理科の先生がぱたんと教科書を閉じるか閉じないかのうちに、クラスの皆はがやがやと騒ぎ出した。
それもそのはず、今から昼休みだ。
ヴィオは財布を手にして立ち上がった。
「あれ?ヴィオ、今日も近所のコンビニでおにぎり?」
「うん。ボクんち、両親が共働きだからさ〜」
友達にひらひらと手を振って、ヴィオは教室から出ようとした。
するとドアに一番近い席にいる空がお弁当の包みを広げているのが視界に入った。
「空〜!今日もお姉ちゃんが作ってくれたおべんと?」
ヴィオはひょいと空の包みを覗き込んだが、空がさっと隠してしまった。
「な、何で隠すのさ?」
「だ、だって今日は…」
「今日は?」
「今日は…僕が作ったお弁当だから」
ヴィオは手にしていた財布をぱたりと落としてしまった。
空が自分で作っただって?
財布を拾ってからヴィオは空の横の席に勝手に座って言った。
「ほんと?ボクにちょっとちょうだい!」
「ええ!?」
「ね、ちょっとだけだからさ、ね?」
「じゃあ、ちょっとだけね」
空は男の子にしては小さいお弁当箱から出し巻き卵を一つとると、はいと言ってヴィオの手に乗せてくれた。
「ありがと!じゃあ、早速」
ぽい、と口の中に出し巻き卵を入れる。
「どう?」
さっきとは逆にヴィオの顔を覗き込む空。
「…い」
「え?聞こえないよ」
「甘い…!めちゃめちゃ甘い!」
ヴィオは空が机の上に置いていたお茶のペットボトルをごくごくと飲み干した。
「あああ〜!!僕のお茶!」
「甘すぎだよ!空、卵にお砂糖何杯入れたの?」
「えっとね、大さじ2杯ぐらい」
「…これは出し巻き卵じゃなくて、出し巻き卵っぽい砂糖の塊だよ」
ヴィオがぼそっとつぶやくと、突然空はがたんと立ち上がった。大きな瞳が怒りの表情を浮かべている。
「なんだよ!ヴィオちゃんなんていつもコンビニおにぎりじゃないか!自分でお弁当作ったこともないくせに、えらそうなこと言わないでよね!」
「そりゃあお弁当作ったことはないけど、それでも空のこれは酷すぎだよ」
「別にヴィオちゃんのために作ったんじゃないもんね。お茶も勝手に飲んじゃうし…もう、ヴィオちゃんなんて知らない!」
そう言うと空はお弁当の包みを抱えて、教室を飛び出してしまった。

その後、空はずっとヴィオと口をきいてくれなかった。
確かに空が自分で一生懸命作ったお弁当をあそこまでけなしたのは言いすぎだったかもしれない、とヴィオは帰り道にある商店街を歩きながら思った。
ボクは自分で作ったこともないのに、男の子の空が…。
「今日のお買い得品!卵が1パック120円だよ!」
ヴィオの思考はスーパーの呼び込みの声でストップされた。
卵か…。
ぐっと財布を握り締めるとヴィオはスーパーの中へ入っていった。

次の日。
昼休みになった瞬間、ヴィオは空の席へ直行して、でんと持っていた包みを空の目の前に置いた。
「はい、これ」
「これって…何?」
空は大きな目をぱちぱちさせる。
「き、昨日は言い過ぎたから…。だから…ボクも作ってみた。お弁当」
空は何も言わずにヴィオとヴィオが作ったお弁当の包みを交互に見ている。
「…何?」
「ヴィオちゃん…」
「?」
「ありがとー!僕、今日姉ちゃんが作ってくれたお弁当忘れちゃったんだ〜」
空は満面の笑みを浮かべてヴィオの手をぶんぶんと降った。
「早速あけていい?」
「…いいよ;」
空が昨日のことをすっかり気にしていないようなのに戸惑いながらも、ヴィオは空が自分の作ったお弁当の包みを開いていくのを見ていた。
「あ、出し巻き卵だ〜!」
「ほんとの出し巻き卵はこういうもんだって教えてやろうと思ってさ」
「甘党で悪かったねえ〜…。じゃあ、早速いただきまーす」
ぱくっとヴィオの出し巻き卵を食べる空。
「どう?」
「…い」
「はい?」
「しょっぱい!何これ!」
「あ、あれ〜〜?;」

その後2人にとって「出し巻き卵」が禁句になったのは言うまでもない…。

【おわり】


○追記
なんかギャグテイストになってしまい、すいませんです^^;
でも空君もヴィオも元気っこなので、どんどんテンポよく書けましたw
もし良ければこのまま本気で親友という設定はどうでしょうk(蹴
露葵さんのみ、保存・転載・修正願い可です。素敵なお子様を貸していただき、ありがとうございました^^




しゃちほこ | お題小説 | 23:39 | comments(0) | -

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